「蓮の夢」no.15/描くために震える

今月末の蓮展に向けて、
蓮を描き続けている。

 

大事な事を少ない言葉で伝えるように、
単純な色と、単純な線で表現したいと思った。

 

線で思い出すのは、ピカソのゲルニカだ。
14歳の時にスペインで観ることができた、
まだ中学生だった。

 

ただの線なのに、かっこいい、美しい。
「すごい!!」
戦争を描いていることは分からなかったけれど、
悲しみが伝わってきた。

強く、美しく。

 

絵は思いの再生機だ。
観るたびに大切な事を、
人を思い出す。
香りも音もしたら良いのに。

 

描くために、伝えるために、
私はもっと震えないといけない。
ジーンと。
その震えを線にしないと。

 

もっと苦しく、もっとうれしく。
色々な事を感じて生きる。

 

生きている実感を
色と線で表し続ける。
2020-09-01 | Posted in blogNo Comments » 

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