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月とうさぎ/月にあるもの 残るもの

月の中にうさぎがいる。
月食の日は落ち着かなかった。
何度も外に出て、
空を見上げ、
カメラを構える。

買って4ヶ月の、
LUMIXーGF10。
まだまだ使い慣れないけれど、
沢山撮影した。
上手く撮れていなくても
自分が撮影した写真を観ると
その時を思い出す。
娘と一緒に空を見上げた。
「赤いね、怖いね」
と娘が言った。
感想を伝え合ったよろこびが、月に残る。

赤い月はひとりで見た。
撮影画像を見て、反省をしながら、
カメラの設定を変えて撮影を試みる。
赤い赤い月。
いつもは光ってくれている。
光をここに、
届けてくれていた。
私の前に月があって
私の後ろ、足元に大きなお大きな
地球がある。
地球にひっついている自分はなんて小さいのだろう。
明るくなり始めた月は
ベランダから見えた。
月の質感が分かる。
月は硬い。
触るとどうなのかな?
太陽の光が当たりはじめたところは、
温かいのだろうか。
想像の中で、
月を腕の中に抱えてみる。
赤ちゃんのように、
やさしい重さ、心地の良い温かさ。
いつもの月を観てホッとした。
明るい月の光が心に差し込む。
夜も昼も月はそこにいてくれる。
明るい明るい
月の光を浴びる。
とても大きく感じた。
大きな大きな月に
包まれた。
この感触、この心地よさをずっとずっと忘れない。
何度も何度も思い出そう。
展示会のご案内/kahogo.展 vol.4
kahogo galleryにて
「蛙」「紅葉」「ツバキ」
の3点を展示販売させて頂きます。
絵を観て感じて頂けたらうれしいです。


『kahogo.展 vol.4』
【会期】10月18日(火)〜10月30日(日)
【営業時間】
火、木、土、日10:00~17:00
【会場】kahogo ギャラリー
〒176-0012
東京都練馬区豊玉北4-22-1 2階TEL03-6861-4710
【入場無料】
11名のアーティストが参加します。

絵を観て感じて頂けたらうれしいです。
こっちを観ている福岡タワーを/新鮮な気持ちで

空と空気を映す。
早朝の福岡タワーの写真。
朝、昼、晩。
海まで歩いて「キレイ!!」って思った時に撮った、数年分の写真。
福岡タワーの中に水族館の水槽のように、
真っ青な空と、白い雲が入り込む。
白い雲が魚のように泳いでいた。
夕方、西に赤い陽が沈むと、
柔らかな色に変化する空に 福岡タワーが溶け込んで行く。
たまらない。
その日が終わる寂しさを感じながら眺めていたら、
あまりの美しさに、
嬉しい気持ちと、寂しい気持ちが混同した。
嬉しい気持ちと、寂しい気持ちが混同した時。
ー生きてるなー
と実感する。
目の前のものは刻々と変化する。
福岡タワーを、建物として見ていたら、
形も、色も変わらない。
「映すもの」としてのタワーは 一瞬一瞬変化する。

人も、同じ。
その心には、様々なものを映している。
いつも新鮮な気持ちで観察しないと。
観察して、感じるだけでいい。
それが優しさだと最近知った。
百道浜から撮った写真も
まだまだ沢山ある。
日々変わる、砂浜の模様、波の色、光。
いつか全部繋げて、
スライドショーを作りたい。
写真も絵も
いつも新鮮な気持ちで観察し表現し続けよう。
じっと見ていると、
向こうがこっちを見ていることに気がつく。
東京タワーもスカイツリーも描いたから、
福岡タワーも描きたい。
こっちを観ている福岡タワーを。
宇宙の「う」/自分らしい表現方法

まるう、の「う」。
宇宙のう。
2.5cmの石のハンコ。
細い線を彫るのがどんどん楽しくなって、
新しい印刀を使ったら、とても彫りやすい!!
楽しくて、
ついつい何時間も彫り続けてしまい、
腕が痛くなり、整体へ。
熱中すると時間を忘れるのは、
良くないところでもあり、
私の個性でもある。
50歳を過ぎると、
無理は体に出る。
個性が体の不調として出る。
無理をせず、続けるための工夫を、
これからは、しっかりとしないといけない。
1cmの「う」。
プラモデル用の拡大鏡を装着しての作業。

線を細くする前の状態。
微妙な線にこだわって彫っていく。

10月の書道展の作品のために作りはじめた落款。
石のハンコも完成。
作品に押す。
緊張の瞬間。
全作品に押し終えて、ひと段落。
2月から熱中していた、書道から、
絵の制作に比重を変える。
書道の線を活かした絵を描く。
描いた絵の発表の方法も試行錯誤。
パソコンやiPadに向き合いながら、勉強中。
焦らず、ひとつひとつ。
私が感じた宇宙を、
自分らしい表現方法を見つけていきたい。
落款印/応用と融通

単純な線の個性。
石のハンコを作った。
まるうの「う」。
思った通りにならなくても、
なんか味がでるのが、
石のハンコの良さ。
石の個性が助けてくれる。
落款印は自由な形で「作者」を表現する。
もっと自由に、色々な方法を楽しんでいきたい。
丸の字をデザイン。
1㎝と2㎝、朱文と白文の石のハンコ。
書道の字に合わせるために何種類か作った。
ハンコを作りながら思うこと。
ー応用と融通が必要だなー
基本と単純な作業を繰り返しながら生まれる、
応用と融通。
最初は彫るのがキツかった細い線も
どんどん彫るのが楽しくなって行く。
キツいかもしれないけど、
何でも、やり続けないと、
応用と融通が出て来ない。
その先の楽しさも生まれない。
もっと楽しむために、
必要ないことはまだまだ沢山ある。
絵、書、落款、パソコン、動画、カメラ…
勉強したいことばかり。
昨日はゴム板を買ってきた。
やりたい事も増えて行く。
「蓮」/蓮に近づく

篆字の「蓮」。
とても難しく、練習を続け、
書けば書くほど、奥の深い世界にはまっている。
篆字の美しい造形。
字は、何かを伝えるために生まれ、
変化し続けている。
ー美しいー
書きながら、何度も思う。
今は、活字を見る機会が多く、
記号のように、字を読むけれど、
昔、字は感じるものだった。
感じながら、感動しながら、
書き続けたい。

ギュッと実の詰まった、
蓮の蜂巣のように、
充実した蓮を書きたい。
書きながらもっともっと蓮に近づきたい。
蓮ー芽吹くー/うれしく 素直に

蓮の蕾の中に、蓮の字を書いた。
これから開き、展開して行く蕾の姿。
それぞれ内に秘めた思いがある。
その思いが光り、
蕾が開き、花が咲きますように。
願を込める。

まず、自分から光らないと。
自分の内側の光を見つめ、
広がり、大きくなるように。
描くと言うことは、
光を見詰めること。
光を見詰めていると、
自分の内側の光が反応する。
それを描き表現する。
うれしく、素直に。
蓮になる/真っ直ぐに明るい方へ

スッと真っ直ぐに立つ蓮の花。
10年以上観続けて、
撮り続けて、
そして描き続けてきた。
最近は、墨で、
蓮の文字と絵を描き続けている。
墨と筆が、
私の心をそのままに表す。
嘘はつけない。

感動の強さ、
真摯な心。
もっと本物の蓮のように。
明るく咲く姿を
書と絵で表したい。

展示会のご案内/kahogo.展 vol.2
久しぶりに東京で絵を展示します。
「縁起」(えんき)
連作2点を展示します。
絵を観て感じて頂けたらうれしいです。

『kahogo.展 vol.2』
【会期】7月16日(土)〜7月31日(日)
【営業時間】
火、木、土、日10:00~17:00
【会場】kahogo ギャラリー
〒176-0012
練馬区豊玉北4-22-1 2階TEL03-6861-4710
kahogo projectに参加頂している19名のアーティストによる作品を展示・販売します。


蓮/今の蓮 今の私

前日に描いた絵を一日見詰め、
もっと蓮らしく。
そう感じながら描く。
蓮の花びらの硬さ、
香り、キュッとした緊張感。
一生かけて、
本物の蓮を描けるようになりたい。
日常生活、料理も掃除も、
良い蓮を描くためにする。
全部繋がってる。
50歳になってやっと描けた、
今の蓮。
もっともっと描き続ける。
色々あって、
病気もしたけど、
全部無駄ではなかった。
これまでの全てを絵の中に込めたい。
そして描きながら、
理想の自分に近づいて行く。