模写の世界/北斎を感じる

上手さよりも 気持ちよく描くことを!!

北斎の模写をしていると、

筆を通じて

北斎の本気が伝わって来る。

そして、自分の力不足も痛感する。

気を入れて描くので、

とても疲れる。

北斎も鍬形蕙斎(くわがたけいさい)の模写をして、

この絵を描いている。

模写し、感じながら、

自分の表現を模索する。


楽しく描けるまで、12年かかった。

12年前、北斎の絵を前にして、

強く思ったことがある。

福岡市博物館で開催された

「大北斎展」

生き生きとした線。

動きのある表現。

北斎みたいに描きたい!

そう思った。

体調が悪く、思うように動けなかったけど、

「北斎みたいに長生きしたい」

そう願うことができた。

リハビリの指導を受けながら、

まず、体力作りに歩いて、歩いた。

最初は歩くだけで疲れて描くことはあまりできなかったけれど、

少しずつ筋力がついて体が楽になっていった。

体力づくりと並行して始めたのが、

書道。

北斎だけではなく、若冲、雪舟の模写をすると、

自分が筆と墨をあつかえていない事に気が付く。

まだまだ過ぎる。

墨の怖いところは、

サラッと描いたら、それ風になること。

観る人が観たら、

その軽さが不快なものになる。

書道を学んでそのことも痛感した。

書道を学んで9年。

今も恥ずかしさを学び続けている。

体力もできて、最近やっと時間もできて、

とにかく描いてる。

墨も、水彩も、アクリルも、

今までの集大成として、描きながら、

どう描くか?

どう生きていくかを自分に問い続けている。

2023-09-17 | Posted in blogNo Comments » 

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