高野山 金剛峯寺 西塔/神秘性が開かれる
「高野山 金剛峯寺 西塔」 410×318mm アクリル画 キャンバス
神秘性、
静かな静かな美しさ。
西塔は凝縮したように
その美しさを内に秘めている。
絶妙なバランス、精密な構造。
描きながら、次々と観えてくる世界が、
それ以上、まだまだ先に、
もっと美しい感動がある事をおしえてくれる。
想像以上の絶対的な美しさ。
私を次の世界へ連れて行ってくれるのは
いつも大きくて深い感動だ。
やっと西塔の絵が完成した。
この絵を描くのを一度やめたのは、
5年ぐらい前だと思っていたが、
娘は、10年ぐらい前ではないかと言う。
思い出せない。
あんなに苦労していたのに、
空も、
今回はさらりと描けた。
何色かの青も、
何種類かの白も、
迷いなく不思議と手が動いた。
美しさの感じ方、見え方は
人それぞれ、
その時々で違う。
この塔の素晴らしさを
20年前の私は気がつけなかった。
観る、という事は、
興味を持つ事だ。
「なんだろう?」
興味を持つことの大切さを
この塔がおしえてくれた。
なんだろう?
興味を持って観る、
興味を持って話を聞く。
相手に近づくことで、
神秘性が開かれる。
人も全てのものも。
存在する全てのものの内側に、
美しいものが隠れているかもしれない。
今、とてもワクワクしている。
有難い。
何かとの比較、相対的ではなく、
絶対的な美しさ、
ひとつひとつの神秘性、
それぞれの個性と役割、
光る何かを見つめ続け、描き続けたい。
2024-01-22 | Posted in blog | No Comments »
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