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群青/夜空の黒に青空の青

蓮を描き続けていると、
それぞれの個性をより感じるようになって行く。
夏の初め、まだ葉の少ない場所に、
低く小さく咲く健気な姿。
夏の終わり、葉の生い茂る間から
茎を伸ばし大きな花を咲かせる逞しい姿。
それぞれの環境で、
文句も言わず、必死に咲く。

絵画展「どこからどこへ」の会場。
アクロス福岡メッセージホワイエは、横長のピンクの壁。
そこにどう展示するかを考え、
丸いキャンバスを黒のパネルに貼った。

会場が広かったので、
「蓮の音」と「蓮の夢」
そこにどう展示するかを考え、
丸いキャンバスを黒のパネルに貼った。

会場が広かったので、
「蓮の音」と「蓮の夢」
両方ののシリーズを並べ、
全部一緒に観ることができてうれしかった。
色と形が響き合う。
色と形が響き合う。

爽やかに、もっと爽やかに、
何度も何度も塗り重ねたコバルトブルー。
目には見えない、重ねる程に出る深み。

コバルトブルーの円の中
白の鮮やかさが際立つ、白はとても強い色だと気がついた。
白の鮮やかさが際立つ、白はとても強い色だと気がついた。
「白は強い色なんですね」
個展にいらしたお客様からも同じ感想が。
共鳴できたことがとてもうれしい。

漆黒のような黒に。
パネルに黒を何度も塗り重ねた。

青の個性を引き立てる。
色と色。
夜空の黒に青空の青が映える。
2021-06-18 | Posted in blog | No Comments »
白い飾り棚/今のために

アクリル Acrylic Paint 100×150mm 画用紙 2011
これは20年前に横浜に住んでいた時の室内の様子。
描いたのは、10年前。
左奥にある白い棚は
今でも我が家で活躍中。
その白い棚の整理をした。

カエルコーナー。
鳥獣戯画のカエルもはりきってる。
この場所に時計があると、
作業中に見やすい。
飾り棚の中のカエルの時計。

この器は気に入って実家からもらって来たもの。
青のガラスの器は見ると
昔の記憶が蘇る。
レディーボーデンのアイスはいつもこれに入れてくれた。
ぶ厚いガラスの上で
アイスがゆっくりと溶けて行く。
固いところ、溶けたところ
すごく冷たいところ、
あんまり冷たくないところ。
味覚と舌の感触を
美しい器の上で溶けて行く様子と一緒に楽しんだ。

マトリューシカと象とダルマ。
こんな組み合わせがとても好き。
多国籍、多様性。
何でも受け入れるこの棚のように、
人の心もこうあれば良いのに。
全部出してみる。
なかなかの量。
ここは思い出の品が沢山。
お友達の結婚式の引き出物、
海外からのお土産、
民芸品、
大事な人からの頂き物が多い。
沢山の思い出。
沢山のストーリー。

良く使うものは取りやすい位置に。
断捨離、と言う言葉はあまり好きではない。
自分の手元に来たものを、
そんな冷たい言葉で手離したくない。
なるべく活かす。
そして、役目を終えたものは、
次の場所、違う形に変化する。
「ありがとう」
整理整頓は、
自分の生活の変化を実感する時でもある。
子供の成長、自分の成長。
過去と未来を思う、
今のために。

アクリル絵の具 Acrylic Paint 545×788mm 1996
これは、まだセツ・モードセミナーにいた頃の絵。
棚の中も、描き方も懐かしい。
最近は室内の絵を描いてないけれど、
また白い棚の絵を描きたくなってきた。
見るだけでうれしい棚。
思いのこもった品々は、
いつも私を励ましてくれる。
2021-06-16 | Posted in blog | No Comments »
「蓮の夢」五色/これからも変化し続ける

五色が揃うと不思議と安定する。
世の中に、色々な色、色々なもの、
色々な人がいるのもきっと意味がある。
ずっと描いてきた蓮の花。
昨年の「蓮展」をきっかけに、
撮りためた700枚の写真の中から、
選んだ300枚をプリント。
葉書サイズの色の紙に、
その時の気分で素材を選び、
プリントした蓮を眺めながら、
これ!と思ったものを描いた。
100枚ほど描いてから、
気に入った構図を選び、
丸いキャンバスに描くことにした。
背景ははっきりとした色に。
ガッシュを使い(不透明なアクリル絵の具)
下地に何度もを塗り重ねた。
はじめに黒を塗った。それから緑。
次から次へと塗りたい色を塗っていたら、
自然と五色になった。
描き終えて並べた時、
「五輪だ」
と娘が言った。(五輪マークとは順番が違う。)
昨年、五輪の延期が決まったばかりの時で、
少し複雑な気持ちになった。
「来年は不安なく、五輪が開催されれば良いのに」
そう心の中で願っていた。

今年の絵画展「どこから どこへ」では、
アクロス2階のメッセージホワイエの横長の壁面に。

アクロスのメッセージホワイエの個展では、
「金の背景の、この作品が一番好き!」
という方が何人かいらっしゃった。

昨年9月の「蓮展」では、
壁に直接飾っていた。
白い壁、緑を背に、
違った雰囲気で蓮が咲いていた。
色の働きも環境で変化する。
どの環境で輝くか、
輝かせるか。
これからどうなって行くのか。
五色はこれからも変化し続ける。
2021-06-11 | Posted in blog | No Comments »
アクロス福岡メッセージホワイエ/円の中で

どーーん。
まるでお寺の柱のよう。
アクロス福岡2階 メッセージホワイエには
大きな柱が並んでた。
何本だった?
思い出せず、
絵画展「どこからどこへ」を終えて2ヶ月、
改めて会期中に撮った会場の写真を眺めてみた。

丸い柱の数は3本。
アクロス福岡 メッセージホワイエが
とても個性的な空間だったので、
写真をいくつか選んでみた。

アクロスができた当時は
この場所に水槽があったらしい。
ここを中心にして、
天井の形も、床も、
円が広がって行く。
絵で表現したかった、
生きるよろこび。
うれしさや、爽やかさも、
広がる円のように
ここから広がって行けば良いのに。

どれぐらい大きな水槽で、
どんな魚が泳いでいたのか。

広がる波紋のように、
円の形が、
壁に伝わってる。

メッセージホワイエの反対側は交流ギャラリー。
「どこから どこへ」の会期中は使われてなかった。

階段のところに地図が。



階段の下、一階の観光案内所には九州各地のパンフレットが沢山!!

コミュニケーションエリアでは、
美味しいコーヒーやケーキもある。
ここは、知らない方も多いのでは。

「絵が見えたので」
この入り口から入って 絵を見てくださった方も。
7日間で500人の方が絵の前で足を止め、
興味を持って絵を観て下さった。
本当にありがとうございました。
円が広がり続けるよう、
こらからも頑張ります。
2021-06-05 | Posted in blog | No Comments »
芍薬/花に呼ばれる
舞鶴公園の芍薬牡丹園。
爽やかな季節、
4月の終わり
少し暖かくなり始めた頃になると、
花に呼ばれて落ち着かない。
咲いてるよ。
遠くから呼ばれる。

いつものように、
しっかりと 美しく咲いてた。
散歩のついでに、
今年は3回、会いに行った。
美しい花を観ると、
自分の内側の何かが反応する。
感動は生きている実感だ。
この内側の何かを
捕まえて描きたいと
いつも思っている。
伝わってくるエネルギー、
反応する自分の内側の何か。

全てのエネルギーは、
関係しあって、
その姿を変化させながら成長し、
生き続けて行く。
内側の何かが反応し、
目覚める。


「芍薬」アクリルAcrylic Paint 158×227mm キャンバス2014
以前に描いた、芍薬の絵。
現在 過去 未来。
エネルギーは変化していく。
その姿を追いかける。
感動し、震え、変化して
落ち着く。
どこに落ち着くか、
どうなりたいか、
いつもしっかりイメージしておきたい。


今描いている絵の参考に、
芍薬の葉の観察をした。
薬にもなる牡丹と芍薬の葉。
種類によって、
大きさや硬さに差があることに気がついた。
そして、牡丹と芍薬の葉の違い。
牡丹の葉には ツヤがなく、芍薬の葉はツヤがある。
描くことを中心に生きていると、
毎日、気がつくことが沢山ある。
楽しくてしょうがない。
2021-05-22 | Posted in blog | No Comments »
大樟に近づきたい/活躍する絵

この大樟の絵は今、
病院で活躍している。
描いたのは、
いつも私を励ましてくれる太宰府の大樟。
5年ほど前から描きたいと思っていたが
「描ける」
とは思わなかった。
あまりにも、大きく、畏れ多く感じた。
2年前、アクロス福岡での個展を計画し始めた時、
入り口の、一番最初の絵は「大樟」にしようと決めた。
写真を何枚も撮り、下絵を何枚も描いた。
40号のキャンバスに描き始めたのは昨年の秋、
あの樟の大きさ、持っているエネルギーを表現できず、
展示の10日前まで何度も直し、描き続けていた。

しっかりと地面に立つうねる幹。
腕のように太い枝が伸びていく。
人をぐっと救い上げる 手のような枝。
優しくそっと押す 手のような枝。
強くたくましい大樟の前で、
沢山の方が立ち止まり、
ずっとずっと眺めて下さる方が何人もいらした。
外からこの絵が見えたから、と入って来られる方も。

コロナ禍の中、絵が必要だと思い、
絵を探す中で、この絵に出会って下さった。
そのお話をうかがって、
とてもうれしかった。
絵は行くべきところに行ったのだと思った。
「もっと大きな樟を描いて下さい」
と言われた。
もっと大きな樟を描かないと。
まだまだ、本物の大樟のように描けていない。
技術だけではなく、
私は人としてもっともっと成長していく必要がある。
もっと、大きく、優しく、逞しく、穏やかに。
大樟に近づきたい。
2021-05-11 | Posted in blog | No Comments »
円満に丸く
絵画展「どこからどこへ」を終えて、
あっと言う間に、一ヶ月がすぎました。
いらして下さった皆様、
本当に有難うございました。
アクロス福岡のメッセージホワイエは通路になっていて、
沢山の方が絵の前を通り過ぎて行くなか、
ほとんどの方、500人以上の方が絵の前で立ち止まり、
しっかり、じっくりと観て下さいました。

「和みました」「素晴らしいです」
など、沢山の方にうれしいお言葉をかけて頂きました。

絵を描く事は自分の世界に入ること、
どんどん孤独になることだと思っていたこともありますが、
表現することは人と繋がる事だと、
今回の絵画展で実感しました。
絵を通して、観て下さる方は
私の心を動かされたものを感じようとして下さる。
私の内側を知ろうとされてる。
とても幸せな時間でした。

最近は描きながら、
心を動かし、共鳴する、
絵を観て下さる方の表情が見える気がします。
そして表現する事への責任も感じます。
自分の内側から美しく、
まず感じることが役目です。
できるだけ、円満に丸く。
感じながら、繋がって行く。
おだやかに。
もっとmaruuらしくなっていきます。
2021-05-01 | Posted in blog | No Comments »
絵画展maruu「どこから どこへ」が昨日から始まりました/絵を観て感じて下さい
絵画展maruu「どこからどこへ」が昨日から始まりました。
アクロス福岡2階、パスポートセンターの下です。

4月4日まです。
沢山の方が立ち止まって、絵を観て下さってます。
ありがとうございます。

会場を出て見上げた天井です。
建物の内側の骨格、
アクロスはかっこいいです!

アクロスはエミリオ・アンバースさんの設計で、1995年に建てられたもの。
緑と近代的な建物が共存してます。
作られた時のコンセプトを知りたいと思いました。

絵を展示してあるスペースも半円形の凝った作り。

展示ペースの壁は写真では表現出来ない。
洒落柿色(私が近いと思った色)
この空間についてはまた紹介したいです。
住所は天神1-1-1
このようなところで絵を展示できてうれしいです。
《絵画展のご案内》
maruu絵画展「どこから どこへ」
アクロス福岡2階、解放されたロビーの壁面18mを使い、
大濠の蓮を中心に福岡の風景の絵を展示します。
日時:2021年3月29日(月)~4月4日(日)
10:00~18:00(最終日 16:00)
作家在廊 13:00~18:00
場所:アクロス福岡2階 メッセージホワイエ
福岡市中央区天神1-1-1
明日から個展が始まります/アクロス福岡2階 メッセージホワイエにて3月29日から

奥に個展をするアクロス福岡。

晴れた日の天神中央公園。
芝生は青く光り、濃い影が様々な形を作っていた。

そこにいつか見た水牛が川を渡る。
思う世界を自由に描く。
描きながら街の未来の姿が浮かぶ。
ずっと先の未来。
街は自然に還って行くかもしれない。
アクロスがインカの遺跡のように見える。
ビル達は緑に覆われ、木々が育ち、動物達が行き交う。
ビル達は緑に覆われ、木々が育ち、動物達が行き交う。
その世界で人々と動物が
おだやかに笑顔で暮らしていることを願う。
《絵画展のご案内》
「maruu絵画展「どこから どこへ」
日時:2021年3月29日(月)~4月4日(日)
10:00~18:00(最終日 16:00)
作家在廊 13:00~18:00
開催初日は搬入日のため、
開催時間に遅れが生じることがあります。
場所:アクロス福岡2階 メッセージホワイエ
福岡市中央区天神1-1-1
アクロス福岡2階、解放されたロビーの壁面18mを使い、
大濠の蓮を中心に福岡の風景を展示します。
大濠の蓮を中心に福岡の風景を展示します。
心が変化する様子を観て頂きたいです。
「蓮の音」一から三/心が変化する様子
3月29日からのアクロス福岡での個展で、
「蓮の音」シリーズの一から三(合計5.5m)も
「蓮の音」シリーズの一から三(合計5.5m)も
会場の18mの壁面にズラリと並べます。
アクロスでの個展を計画したのは、一昨年の秋。
まだコロナのことを知る前で、
「どこから どこへ」
と言う題名を考えた時も、少しでも前へ、
目標へ向かって進もう、と明るく考えながら
「蓮の音 一」の絵を描き始めました。

「蓮の音 一」410×1272 (6号4枚 )アクリル キャンバス
年が明けて「蓮の音 二」を描いている頃、コロナの感染が確認され不安を感じるようになってました。

「蓮の音 二」530×727×30mm 連作2枚(20号2枚)
「蓮の音 三」を描いていた3月は、緊急事態宣言が出される直前。
怖くて怖くて、心が暗く染まる時もありましたが、
前向きに!
と自分を奮い立たせながら描きました。

「蓮の音 三」970×1455×30mm 連作2枚(80号2枚)
一から三へと、開く花は減り蕾が増え、
緊張感が増し、蓮の密度は濃くなりました。
不安だから描く。
不安だから描く対象、そして自分とより強く向き合える。
心が変化する様子を観て頂きたいです。
《絵画展のご案内》
「maruu絵画展「どこから どこへ」
アクロス福岡2階、解放されたロビーの壁面18mを使い、
大濠の蓮を中心に福岡の風景を展示します。
大濠の蓮を中心に福岡の風景を展示します。
日時:2021年3月29日(月)~4月4日(日)
10:00~18:00(最終日 16:00)
作家在廊 13:00~18:00
10:00~18:00(最終日 16:00)
作家在廊 13:00~18:00
開催初日は搬入日のため、
開催時間に遅れが生じることがあります。
開催時間に遅れが生じることがあります。
場所:アクロス福岡2階 メッセージホワイエ
福岡市中央区天神1-1-1
福岡市中央区天神1-1-1

2021-03-21 | Posted in blog | No Comments »